イギリスから現代英国詩人Katrina Naomiさんをお迎えし、平成29年11月12日(日)に甲府市藤村記念館にて、国コミュの高野美千代先生主催の「二ヶ国語の国際文芸交流イベント」が行われました。
民話の語り部である富桜会元会長 廣瀬かほるさん(国文2期)による山梨の民話を3つ披露して頂きました。
「味噌汁の力のお話」
「善光寺の棟木のお話」
「富士山と八ヶ岳のお話」
ゆったりとした語りで民話の情景に引き込まれました。
その後、Katrinaさんにより、山梨の民話を英語で語って頂きました。
日本語の民話の後に聞く英語の語りは、しっとり心地よい響きでした。
各部門の始まりには、生田流箏曲演奏家の安藤珠希さんによる演奏が会場に響き渡りました。
「まりつき」
「かくれんぼ」
「衛兵の交替」
「祭りの太鼓」
(宮城道雄作曲)
第2部のはじめに演奏頂いた「衛兵の交替」は、Katrinaさんの英国に作曲家の宮城氏が訪れた際に目にした衛兵の交替を、その場で曲にしたものということで、和楽器の琴がまるで打楽器のようにリズムカルなイメージでした。
英国詩人であるKatrinaさんの子供の頃から書き綴った詩集の中から、いくつかの詩吟を披露して頂きました。
自分自身から家族、生物から宇宙空間まで世界観は広がり、Katrinaさんの見ているものが変化し空間を無限に広げていく感じがしました。
その後、Katrinaさんの詩を山梨県立大学の学生により、素敵に和訳され語って頂きました。
また、ゲストとKatrinaさんによる2カ国語の詩吟を楽しみました。
葛飾北斎の力強い言葉は印象的でした。
高野先生のプロジェクトに共同研究者としてお力添えを頂いております俳人の井上康明さんの俳句も披露して頂きました。
Katrinaさんが来日されてから作られた新作とのことで、秋を感じる素敵な作品ばかりでした。